佐藤勝昭太陽光発電所


updated 2020.04.16

佐藤勝昭と太陽電池の家

産経新聞社撮影

佐藤の家は、出力3kWの太陽電池パネルが屋根に設置され、東京電力の回線と系統連系されています。

1994年3月-1997年11月のあいだコンピュータによるデータの収集が行われました。
データは、太陽光発電実績データを参照ください。
完成以来の3年間の総発電量は11,400kWh,売電総量4,500kWhを越しました。

その後、1999.4からは2008.10までJQA(JET)が自動的にデータを取りました。
太陽光発電データExcel File(1999.3-2008.10)ダウンロード
1994-2008年発電量推移
 データ収集装置・通信装置等の故障のため、2000年2, 8, 9月、2001年10月-2002年6月のデータが欠落していますが、太陽光発電は一度もとぎれることなく正常に行われています。

2002-2008年度発電実績グラフ(pdf)

買電−売電=光熱費の変遷は?

買電・売電データ(1994.3-2020.04)

買電・売電データをご覧ください。我が家は1994年来オール電化です。2010年春に、太陽光パネルを清掃、電気温水器にエコキュートを採用、照明の大部分をLEDに代えました。2010年1月の買い取り料金のアップにより、月間の光熱費(払った電球料金マイナス振り込まれた電気料金)は、当初8,000円〜18,000円程度ありましたが、2019年11月までは多くても13,000円となっていました。固定価格買い取り制度(FIT)が終わり、売電価格は800円以下となったため、15,000円を超えるようになりました。
2015年12月パワーコンディショナー(22年間使用)が故障、2016年5月中旬に新品(京セラ製)と交換。発電再開。
2019年1月から12月の1年間の買電額は159,264円、売電額は55,354円、差額は103,910円でした。月平均の光熱費は8,659円でした。
2019年11月を以て再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)が終了しましたので光熱費が大幅に増加しました。2020年4月の光熱費は2019年4月の光熱費の132%増です。

「太陽電池」のキホン

「太陽電池」のキホン

2011年4月23日、ソフトバンククリエイティブ社から発売
オールカラー全190ページ、\1,575
2011年12月1日、初版第2刷刊行。第1刷の間違いを修正しました。
ストップ地球温暖化。さらば原発依存。全地球的に持続可能社会におけるエネルギー政策の大転換が求められています。現在、世界のエネルギー供給は、80%を石油、石炭、天然ガスなど炭素をベースとする枯渇性の化石エネルギーに、6%を安全性の問題を抱える原子力に依存しています。持続可能社会の実現は、現在0.2%しかない自然エネルギーの比率をどこまで高めるかにかかっているといっても過言ではないでしょう。 自然エネルギーの中でもっとも期待されているのが太陽電池ですが、従来のエネルギー源を置き換えるには、まだまだ力不足です。もっと高効率で低コストかつ省資源の太陽電池を開発しなければなりません。このためにはもっと多くの人々が太陽電池に参画し、基礎に立脚した研究開発を進めていただかなくてはなりません。 「太陽電池」と名のつく解説書は、多数本屋さんの書棚に並んでいます。太陽電池に関心のある理科好きの青少年が、一般向け解説では飽きたらず一歩先に進もうと専門的な教科書を開くと、半導体やpn接合というところで、壁に当たってしまいます。一般向けと専門家向けの間をつなぐ理工系の入門書が意外に少ないのです。本書は、これから太陽電池を学ぼうとする高校生、高専生、大学生、あるいは、他分野で働く社会人が、スタートラインに立つために、太陽電池およびそれを支える半導体、半導体デバイスの基礎知識を提供することを目的としています。
太陽電池のキホン正誤表

関連する発表・報告

発表年発表手段・場所参照ファイル
2017.1.30第21回結晶工学セミナー「半導体結晶:シリコンvs化合物」予稿:シリコンから化合物半導体そしてペロブスカイト太陽電池
2014.9.01「多元系化合物チュートリアルセミナー」「多元系化合物太陽電池のはなし」パワポ(pdf)
2013.4.21日本学術振興会69委員会「化合物太陽電池の ポテンシャルと課題」パワポ(pdf)
2012.4.20第136回結晶工学研究会「省エネ・創エネ技術における結晶工学の最前線」(学習院大学)「化合物太陽電池の ポテンシャルと課題」パワポ(pdf)
2011.7.11JSTの科学ネットワーク部から刊行される月刊誌「サイエンスウィンドウ」8月号「太陽電池はどういう仕組みなんだろう」(pdf 800kB)
2011.6.17JST科学リテラシー講座第1回「太陽電池のキホン」パワポ(pdf)
2011.4ソフトバンククリエイティブ「イチバンやさしい理工系」「太陽電池」のキホン
2010.2文化かわさき(川崎市総合文化団体連絡会会誌) No. 31 (2010) pp.44-49[文化としてのエコ]麻生と自然エネルギー
2010.3.6わが家で始める自然エネルギーの利用事例報告「太陽光発電」
2003.11.1小金井市成人大学講座我が家は太陽電池発電所
2003.6.21あさお自然エネルギーセミナー太陽光エネルギーを考える
1997.6.5第14回太陽光発電シンポジウム予稿太陽光発電-個人住宅の経験
1996Crystal Letters No.4, pp.5-11(応用物理学会結晶工学分科会)太陽光発電所の2年を振り返って
1994.12.5-9First World Conference on Photovoltaic Energy Conversion, HawaiiA PV-House Experience in Japan

太陽電池関連の研究開発の実績

ICB法で低温成膜したCIS太陽電池特性

佐藤勝昭は、1985年から1998年まで、NEDOおよびPVTECの委託を受けて、アモルファスシリコンおよびCIS系太陽電池の研究開発に携わりました。アモルファスシリコンについては、主として物性評価を行いました。CISについては、ICB法(クラスタイオンビーム法)による低温成膜の研究開発と、CIS系のバルクおよび薄膜の物性評価についての研究を行いました。平成8年度には、ICB法で基板温度350℃で得られた薄膜を用いて太陽電池セルを作製し、約2.44%の変換効率を得ましたが、周辺技術を持たないため、これ以上の効率向上は難しいと判断し、その後、微小領域の磁性に関する研究に専念するため、平成10年度を以て太陽電池開発研究を終了しました。

1999.3(ニューサンシャイン計画)平成10年度NEDO委託業務報告書
「太陽電池用CuInSe2系薄膜の物性評価の研究」(1999.3)P1-25.
 
1998.3(ニューサンシャイン計画)平成9年度NEDO委託業務報告書
「太陽電池用CuInSe2系薄膜の物性評価の研究」(1998.3)P1-40.
 
1997.3(ニューサンシャイン計画)平成8年度NEDO委託業務報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜の研究」(1997.3)P1-34.
 
1996.3(ニューサンシャイン計画)平成7年度NEDO委託業務報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1996.3)P1-31.
 
1995.3(ニューサンシャイン計画)平成6年度NEDO委託業務報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1995.3)P1-45.
 
1994.3(ニューサンシャイン計画)平成5年度NEDO委託業務報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1994.3)P1-31.
 
1993.3平成4年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1993.3)P1-25.
 
1992.3平成3年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1992.3)P1-29.
 
1991.3平成2年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「高効率太陽電池の研究開発−低温成膜技術の研究」(1991.3)P1-48.
 
1990.3平成元年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「アモルファス太陽電池の研究開発−アモルファスシリコンの光CVD機構と膜質の研究」(1990.3)P44-68.(分担)「時間分解発光スペクトルによるギャップ状態の評価,CuInSe2薄膜のICB法による作製」
 
1989.3昭和63年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「アモルファス太陽電池の研究開発−アモルファスシリコンの光CVD機構と膜質の研究」(1989.3)P37-58.(分担)「時間分解発光スペクトルによるギャップ状態の評価」
 
1988.3昭和62年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「アモルファス太陽電池の研究開発−アモルファスシリコンの光CVD機構と膜質の研究」(1988.3)P42-58.(分担)「PDSと時間分解発光スペクトルによる評価」
 
1987.3昭和61年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「アモルファス太陽電池の研究開発−アモルファスシリコンの光CVD機構と膜質の研究」(1987.3)p66-85.(分担)「PDSによるバンド裾状態の評価」
 
1986.3昭和60年度サンシャイン計画委託研究開発報告書
「アモルファス太陽電池の研究開発−アモルファスシリコンの光CVD機構と膜質の研究」(1986.3)p79-91.(分担)「薄膜の光吸収スペクトルの測定と解析」
 

CIS太陽電池開発および物性評価関連の研究論文

発行年論文著者題名掲載誌
2003K. SatoEPR Studies of Point Defects in Cu-III-VI2 Chalcopyrite SemiconductorsMater. Sci. in Semicond. Processing 9 (2003) 335-338.
2002G. A. Medvedkin, E. I. Terukov, Y. Hasegawa, K. Hirose, K. SatoMicrodefects and point defects optically detected in Cu(In,Ga)Se2 thin film solar cells exposed to the damp and heatingSolar Energy Materials & Solar Cells 75 [1-2] (2003) 127-133
2002G.A. Medvedkin, T. Nishi, Y. Katsumata, K. Sato and H. MiyakeStudy of Point Defect in CuGaSe2 Single Crystals by Means of Electron Paramagnetic Resonance and Photoluminescence Solar Energy Materials & Solar Cells 75 [1-2] (2003) 135-143
2001T. Nishi, G.A. Medvedkin, Y. Katsumata, K. Sato and H. MiyakeEPR and PL Study of Defects in CuGaSe2 Single Crystals Grown by the Travelling Heater MethodJpn. J. Appl. Phys. 40 Part 1 [1] (2001) 59-63.
2000K.Sato, Y. Katsumata and T. NishiElectron Spin Resonance of Fe in CuGaSe2 Jpn. J. Appl. Phys. 39 (2000) Suppl. 39-1 405-406.
2000T. Nishi, Y. Katsumata, K.Sato and H. MiyakeESR and PL Characterization of CuGaSe2 Single CrystalsSolar Energy Materials and Solar Cells 67 (2001) 273-278.
1999N. Ishibashi, T. Nishi, N. Hayashi, C. Furuhashi and K. Sato Electrically Induced Optical Absorption in Al-CuAlS2-Au Diode ; Jpn. J. Appl. Phys. 38 Part 2 [6A/B] (1999) L626-L628.
1999N. Ishibashi, T. Nishi, N. Hayashi, C. Furuhashi and K. Sato Electrically Induced Optical Absorption in Al-CuAlS2-Au Diode Jpn. J. Appl. Phys. 38 Part 2 [6A/B] (1999) L626-L628.
1998K. Kondo, S. Nakamura, and K. SatoRaman Scattering Studies of CuInS2 Films Grown by RF Ion PlatingJpn. J. Appl. Phys. 37 Part 1, [10] (1998) 5728-5729.
1998H. Sano, T. Ishibashi and K. Sato The Effect of Acceleration Voltage for the Preparation of CuInSe2 Thin films by Ionized Cluster Beam TechniqueJpn. J. Appl. Phys. 37 Part 2, [9A/B] (1998) L1070-L1073.
1998K. Kondo, H. Sano and K. SatoNozzle diameter effects on CuInSe2 films grown by ionized cluster beam depositionThin Solid Films 326 (1998) 83-87.
1998H. Sano, H. Hirasawa, S. Nakamura, K. Kondo and K. SatoLow Temperature Deposition of CuIn(SxSe1-x)2 Thin Films by ICB TechniqueJpn. J. Appl. Phys. 37 Part 1, [4A] (1998) 1760-1763.
1997Y. Yanase, T. Shimizu, T. Ishibashi, H. Sano, K. Kondo and K. SatoMeasurement of ionic currents conveyed by cluster beams during ICB deposition of CuInSe2 thin filmsInst. Phys. Conf. Ser. 152 "Ternary and Multinary Compounds" (IOP, London, 1998) pp.369-372
1997K. Kondo, S. Nakamura, H. Sano, H. Hirasawa and K. SatoGrowth and Characterization of CuInS2 Films grown by RF Ion-PlatingJpn. J. Appl. Phys. 36, Part 1 [11] (1997) 6668-6671
1996K. Kondo, S. Nakamura, H. Sano, H. Hirosawa and K. SatoGrowth and characterization of CuInS2 Films grown by RF Ion SputteringSolar Energy Materials and Solar Cells 49 (1997) 327-335.
1996H. Sano, K. Kondo and K. SatoGrowth of CuInSe2 Thin Films by Triple-Ionized Beam TechniqueJ. Cryst. Res. & Tech., 31 (1996) Special Issue 1, 349-352.
1996K. Sato, I. Aksenov, N. Nishikawa, T. Shinzato and H. NakanishiOptical and ESR Characterization of Iron Impurity in Cu-III-VI2 SemiconductorsJ. Cryst. Res. & Tech., 31 (1996) Special Issue 1, 593-596.
1996I.Aksenov, K. Sato, T. Shinzato, N. Nishikawa and H. NakanishiFree-Carrier and Interband Absorption in CuInSe2J. Cryst. Res. & Tech., 31 (1996) Special Issue 1, 135-142.
1996K. Sato, N. Nishikawa, I. Aksenov, T. Shinzato and H. NakanishiEffect of Fermi Level Motion on the Optical, ESR and Transport Properties of CuInSe2Jpn. J. Appl. Phys. 35, Part 1, [4] (1996) 2061-2067.
1995N. Nishikawa, I. Aksenov, T. Shinzato and K. SatoESR and Optical Studies of CuInS2 Single CrystalsJpn. J. Appl. Phys. 34, Part 2 [8A] (1995) L975-L977.
1995N. Nishikawa, T. Kai, I. Aksenov and K. SatoESR Characterization of CuAlSe2 Single CrystalsJpn. J. Appl. Phys. 34, Part2 [2B] (1995) L223-L226.
1993K.Sato, I.Aksenov, N.Nishikawa and T.KaiOptical and ESR Characterization of Transition Atoms in CuAlS2Jpn. J. Appl. Phys. 32, (1993) Suppl. 32-3, pp. 481-483.
1993T.Ushiki, A.Ueno, T.Kai, H.Sano, H.Usui and K.SatoCharacterization by Photoluminescence of ICB-Grown CuInSe2 Thin FilmsJpn. J. Appl. Phys. 32 (1993) Suppl. 32-3, pp. 103-105.
1993I. Aksenov, N. Nishikawa and K. SatoElectron Spin Resonance of Copper Vacancy in CuAlS2J. Appl. Phys. 74 [6] (1993) 3811-3814.
1992I.Aksenov and K.SatoThe Effect of Fermi Level Motion on ESR and Optical Properties of CuAlS2Jpn. J. Appl. Phys. 31 Part 1 [8] (1992) 2352-2358.
1992S.Shirakata, I.Aksenov, K.Sato and S.IsomuraPhotoluminescence Studies in CuAlS2 CrystalsJpn. J. Appl. Phys. 31 Part 2 [8A] (1992) L1071-1074.
1992S.Matsuda, Y.Kudo, T.Ushiki, H.Inoue and K.SatoICB(Ionized Cluster Beam) Deposition of Polycrystalline Thin Films of CuInSe2Jpn. J. Appl. Phys. 31 Part 1 [4](1992) 999-1003.
1991K.Sato, Y.Kudo, S.Kijima and L.K.SamantaCharacterization of I-III-VI2 Bulk Crystals Grown by Chemical Vapor Deposition: Application of Phase-Shift Difference SpectroscopyJ. Crystal Growth 115 (1991) 740-744.
1990K.Sato, S.Matsuda and Y.KudoCharacterization of CuInSe2 Thin Films Prepared by ICB(Ionized Cluster Beam) TechniqueProc. 8th Int. Conf. Ternary & Multinary Compounds, Kishinev, Sept. 1990, eds. S.I. Radautsan and C.Schwab, (Shtiintsa Press, Kishinev, 1990)vol.1 pp.205-208.
1988K.Sato, M.Isawa, N.Takahashi and H.TsunodaOptical Absorption Spectra of CuInS2 Doped with Fe, Mn and CrJpn. J. Appl. Phys. 27, Part 1 [7] (1988) 1359-1360.

アモルファスシリコンの物性評価関連の研究論文

発行年論文著者題名掲載誌
1989S.Mizukawa, K.Sato, K.Yasuhiro, M.Isawa, K.Kuroiwa and Y.TaruiOptical Studies of Boron-Doped a-Si:H Films Prepared by Photo-CVD TechniqueJpn. J. Appl. Phys. 28, Part1 [6](1989) 961-964.
1987S.Kawasaki, K.Sato, K.Suzuki, H.Takeuchi, K.Kuroiwa and Y.TaruiOptical Characterization of a-Si:H Films Prepared by GD and Photo-CVD TechniquesJpn. J. Appl. Phys. 26, Part 1 [9] (1987) 1400-1403.

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