「太陽電池のキホン」書評・感想

Updated 2014.06.28

日付 内容図・写真
2013.06.18読書メーター★★★☆☆ これから太陽電池について知りたい、理工系学部生にちょうどよい一冊(かめきち) 
2013.01.09ブクログの評価★★★★ 
2012.03.08ブクログ satomin309さんのレビュー
太陽電池、、、というより、半導体の話が95%。
表紙にキホンと書いてありますが、半導体の基礎知識が無いとかなりちんぷんかんぷんかと思います。
太陽光発電については、その能力と可能性だけを多くの本がほめたたえているだけの気がしますが、能力を過大評価せずにその技術的限界にも触れていて良いと思います。
また、著者の家の太陽光発電の状況(15年)にも触れており、面白いです。
ブクログ
2011.06.09

本書がサイエンスポータルの「科学のおすすめ本」コーナーに紹介されました。

イチバンやさしい理工系「太陽電池のキホン」

福島第一原子力発電所事故を機に再生可能エネルギーに対する関心が急に高まっている。同時に、日本のこの分野に対する投資額が欧米、中国、インドなど海外諸国よりはるかに小さいことが多くの人の知るところとなった。再生可能エネルギーの中でも期待が大きい太陽電池について分かりやすく解説してくれる本が、タイミングよく刊行された。
 この種の本で省くことができない太陽電池の原理についてももちろん最初に説明されている。しかし、専門的記述が続き読者が早々とつまずいてしまう心配はなさそうだ。「ソーラーパネルに家電を直結しても動かない理由」といった項目を挿入、身近な話題から直流と交流の違いをさりげなく学べるような配慮も施されている。
 オバマ米政権の登場でにわかに注目されるようになったスマートグリッドについても、単なる技術的な説明や意義についての講釈に終わらない。「元来は、受給ミスマッチによる停電を防ぐ目的で提唱された」と、電力会社の経営基盤がしっかりしていた日本では関心やニーズが高くなかった事情にもきちんと触れている。
 多くの人の関心が高いコストに関しての説明も親切だ。発電効率が年月とともに劣化するのではという心配に対しては、太陽電池の表面を洗浄したら低下した効率が回復したという自身の経験を基に分かりやすく答えている。コスト以前に、太陽電池をつくるのに要したエネルギーが、発電で得られるエネルギーよりはるかに大きくては話にならない。投じられたエネルギーの回収時間、つまりエネルギーペイバックタイムはどのくらいか。挙げられた数字を見て、読者は納得すると思われる。
 ありふれた材料で太陽電池をつくる新しい研究開発の意義や、サハラ砂漠に太陽電池を並べ、現地で利用した残りの電力を超電導ケーブルで世界中に送電する大構想など…。科学技術を取り巻く社会の動向にも絶えず目を配っている著者ならではの新しい情報も盛り込まれている。画家でもある著者が文章以上に時間をかけたのではと思われるイラストも、分かりやすく楽しい。
サイエンスポータル
科学のおすすめ本
2011.06.05

神尾 祐子さんがfacebookに感想を書いてくださいました。

「太陽電池のキホン」を拝読しました(感想です)

はじめまして。神尾祐子と申します。突然のメール失礼いたします。「太陽電池のキホン」を読ませて頂いた者です。脱原発として新エネルギーを知りたいと思い、先生のご本に出会いました。レベル別に内容が分かれていて、中級編まで大変わかりやすかったです。私は文学部出身で理科は苦手でして、上級編はさすがにちんぷんかんぷんでしたが、でも半導体と金属の違いや、光学的性質などについて、ところどころわかりやすい表があって、半導体とはなんぞや、というもやもやした疑問が晴れてきました。これからもじっくり何回も読んで、理解を深めたいと思います。
なかなか初心者でもわかるような新技術の本がみつからないので、大変ありがたく拝読しました。これからもわかりやすいご本を出して頂くと大変うれしいです。また、今、科学技術と一般人の乖離による様々な問題が言われていますが、私たち一般人も、こうして頑張って先端技術を知ろうとする努力をし、知識の向上に努めないといけないと思いました。 あと、とても温かみのある素敵な絵画を描いてらっしゃるのですね。ホームページでも拝見しました。
乱文失礼しました。facebookで作者の方に感想をお送りするのは初めてで失礼もあるかと思いますが、なにとぞご容赦ください。
facebookへ
2011.05.25

本書がライブドアブログ「家庭の太陽光発電システム」5月25日の記事で紹介されました。

東京農工大学の名誉教授・佐藤勝昭さんの執筆で「太陽電池」のキホン』(ソフトバンククリエイティブ株式会社)が出版された。 絵も多く、工夫を凝らし概要がわかるようになっているそうです。全てのページは本人の絵や表を載せていてより分かりやすいそうです。 一般書よりも詳しく、専門書よりも親しみやすい内容を目指したそうです。 太陽電池に知りたい人はGET!してください。
家庭の太陽光発電システム
2011.05.16

つるかぶとさんがTwitterで次のように本書を紹介しています。

梅田ジュンク堂6Fで佐藤先生の「太陽電池のキホン」をみかけました。スマートネットワークからバンド理論、量子ドット太陽電池の原理まで平易に解説されています。http://twitter.com/#!/k7satojst/status/69555612496826368
@tsurukabuto 
2011.05.15

本書が毎日新聞5月15日朝刊第10面(今週の本棚)で紹介されました。

今週の本棚・新刊:『「太陽電池」のキホン』=佐藤勝昭・著
 (ソフトバンククリエイティブ・1575円)

 相次ぐ原発の運転停止で一段と脚光を浴びる太陽光発電。だが、ちまたにあふれる入門書を科学者の目線で見ると、首をかしげざるを得ない記述も珍しくないという。
 元東京農工大副学長の著者は、太陽電池を支える半導体材料の専門家。オール電化のエコ住宅で15年かけて収集したデータを駆使し、太陽電池と半導体デバイスの技術的な性質や特徴を分かりやすく説く。
 目指すのは「一般向けと専門書をつなぐ解説書」。だから中級編までは「太陽電池は暑さが苦手」など、ちょっと意外な事実を誰でも楽しめる。
 巻末には、サハラ砂漠で太陽光発電を行い、砂からシリコン及び太陽電池をつくる「太陽光発電所の増殖計画」が登場する。身近になった先端技術の夢がさらに広がる。(卓)
毎日新聞書評
2011.05.13

本書がタウン誌「タウンニュース」で紹介されました。

太陽電池をより身近に 佐藤勝昭さん(区内在住)が執筆
第一人者としての知識と経験が集約されている 「自分の経験と知識を、次の世代にわかりやすく伝えたい」―そんな思いから、一冊の本が生まれた。

 佐藤勝昭さん(69歳・王禅寺西在住)が、高校生から社会人まで広く楽しめる本『「太陽電池」のキホン』(ソフトバンククリエイティブ株式会社)を執筆。先月末に発売された(税込1575円)。佐藤さんは東京農工大学の名誉教授。「10年後、20年後に中心となって活動できる技術者を」という信念のもと、独立行政法人で若い科学者の育成にも取り組んできた。
 フルカラーで190ページ、全7章から成る内容は「入門編」から「上級編」に分けられている。絵を見ただけで概要がつかめるようにと工夫を凝らし、全てのページに自らが手がけた絵や表を載せた。
 「入門編」は太陽電池にまつわる身近な疑問や豆知識など、科学に馴染みの無い人にも読みやすい内容。これまでに無かった、一般書よりも詳しく、専門書よりも親しみやすい内容を目指した。
 「こんな時代だからこそ、科学の力を信じて不可能を可能に変えてもらいたい」と、佐藤さんは話している。同書はネットを中心に発売中。麻生図書館でも閲覧できる。
タウンニュース記事

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