第1章 分光技術
updated 2011.07.15
1.蛍光・フォトルミネッセンス
多くの計測メーカーから蛍光分光装置が売り出されています。
蛍光のスペクトルを測定するだけでなく、蛍光の励起スペクトル、蛍光寿命の測定などが行われ、物質の同定などに使われます。
PL測定系
PLスペクトルの例
PLE(蛍光励起)スペクトルの例
PL時間分解スペクトルの例
日本分光・分光蛍光光度計
日立・分光蛍光光度計
堀場・蛍光分光光度計
島津 蛍光分光光度計
2.分光光度計
透過率スペクトルから、吸光度を求めることができます。吸光度と濃度の関係を検量線として、分析に使います。これを化学の分野では、比色分析といいます。
半導体のバンドギャップを決めるためにも分光光度計が使われます。
透過スペクトルの例
島津 分光光度計
日立・分光光度計
3.FTIR赤外分光
赤外線吸収からは格子振動の情報が得られます。
以前は、波長分散型赤外分光器が普通でしたが、最近ではFTIR(フーリエ変換赤外分光)が普通になりました。
原理は干渉計を使って得た干渉縞をコンピュータでフーリエ変換して分光する装置です。
4.ラマン分光
ラマン分光を用いるとラマン活性な分子振動や格子振動を検出でき、物質の同定、評価に利用できます。
赤外線吸収のスペクトルと補完的な情報が得られます。
ラマン測定の配置
ラマンスペクトルの例
顕微ラマン装置
5.分光エリプソメータ
光の反射は、入射する光の入射角および偏光状態(p偏光、s偏光)によって変化します。
sp偏光に対する反射の振幅比と位相差から、薄膜の屈折率や膜厚を得ることができます。
日本分光・分光エリプソメータ
エリプソメトリの原理
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