磁性工学特論2005年度講義用シラバス
科目名 |
担当教員 |
教室 |
対象 |
磁性工学特論 |
佐藤勝昭(非常勤) |
W601 |
大学院工学研究科修士課程 |
授業要旨 |
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現在、ハードディスクの記録密度は、商品レベルで70Gbit/in2、研究室レベルでは150Gbit/in2を超えているが、一層の高密度化をめざして、磁気ヘッドや記録媒体の高度化が研究されている。光磁気記録技術の進展も大きなものがあり、Hi-MDでは最新の磁気超解像技術であるDWDDが使われている。また、ハードディスクの熱揺らぎ減磁現象の解決のための次世代技術としてハードディスク技術と光磁気記録技術の融合も検討されている。さらに、不揮発性固体磁気メモリ(MRAM)や磁性半導体などスピントロニクスの研究も進展している。このように、磁性工学はITを支える重要な技術であるにもかかわらず半導体工学に比し高等教育の場で取り上げられることが少ない。 この授業は、電気電子情報系の修士課程学生を対象として、磁性及び磁気光学の基礎と応用を習得させることを目的としている。また、この講義を通して、修士学生として当然もっているべき電磁気学や固体物理学の基礎知識を身につけさせるよう配慮している。主としてプロジェクタを使って講義する。 |
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授業計画 |
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休講 4月8日 第1回 4月14日 磁性入門 第2回 4月21日 ヒステリシスと磁区 第3回 4月28日 磁区と磁壁 第4回 5月12日 MR効果とスピンエレクトロニクス 第5回 5月19日 磁気記録入門1 第6回 5月26日 磁気記録入門2 休講 6月2日 第7回 6月9日 磁気光学入門 第8回 6月16日 光と磁気の現象論(Maxwellの方程式と磁気光学) 第9回 6月23日 光と磁気の電子論(古典電子論と量子論) 第10回 6月30日 磁気光学効果の測定 第11回 7月7日 磁気光学効果の応用: 光磁気ディスク |
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参考書:第1回〜第6回:小林久理眞「したしむ磁性」(朝倉1999) 第7回〜第12回:佐藤勝昭「光と磁気(改訂版)」(朝倉2001) |