・ エレクトロニクスII 佐藤勝昭教員 金曜1限94番教室 2003年度第5回配付資料03.10.31
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教科書:竹村裕夫著「電子回路の基礎」(コロナ社)
第4回のプレゼンテーションまとめ
トランジスタについて学ぶ。教科書p21-p25
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トランジスタの種類 バイポーラ形:npn形とpnp形
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電界効果形:MOS
トランジスタの動作原理 ポイント:
1.
トランジスタは、エミッタE(キャリアを放出する部分)、ベースB(キャリアの流れを制御する部分)とコレクタC(キャリアを収集する部分)からできている。
2.
npn形では、エミッタとコレクタがn形、ベースがp形であり、
pnp形では、エミッタとコレクタがp形、ベースがn形である。
3.
トランジスタが動作するには、E-B間の接合に順バイアスを、B-C間には大きな逆バイアスを加える。
4.
npn形の場合、エミッタに対してコレクタに正の電圧を加えるが、
pnp形では、コレクタに負の電圧を加える。
5.
npnでは、コレクタ電流Icは、C→Eの向きに流れる。電子についてはE→Cの向きに流れる。
pnpでは、コレクタ電流Icは、E→Cの向きに流れる。電子はC→Eの向きに流れる。
6.
トランジスタは電流動作である。ベース・エミッタ間に流す電流IBのβ(〜100)倍の電流ICがコレクタ・ベース間に流れる。
7.
ある一定のVCEを超えると、ICはVCEに関わらず飽和して一定になる
8.
トランジスタが動作しているときのB-E間の電圧は、ほぼ0.6-0.7Vの一定値をとる。
第5回の問題
npnトランジスタの記号を書き、動作させるために必要な電圧のかけ方を示せ。