■深田研究者の研究結果 |
縦型立体構造デバイス実現に向けた半導体ナノワイヤの開発 |
次世代デバイスとして高集積化可能な縦型構造を有するサラウンディングゲートトランジスタ(SGT)実現に向けたナノワイヤ成長制御技術、および機能発現のためのドーピングや評価手法の確立を進めてきた。 具体的には、ナノワイヤの直径制御に成功したほか、p型、n型のドーピングに成功し、さらに、ドープしたナノワイヤ中の不純物の濃度がどれくらいあるか、それらは活性化(キャリアを供給しているか)の評価を行った。 電子スピン共鳴分光とラマン分光によって、シリコンおよびゲルマニウムのナノワイヤにドープされた微量のホウ素およびリンの濃度や活性化を定量的に判定する技術を確立した。バルクにおいても研究例がないゲルマニウムにおいては不純物評価技術を確立したことは、特筆すべきことである。 さらに、不純物散乱を抑制できるコアシェル構造のナノワイヤにおいて、コアとシェルのそれぞれにおける評価にまで成功した。半導体ナノワイヤ技術は、今後、集積回路だけでなく、超高効率太陽電池用途としても大変期待されている材料でもある。 深田研究者がこの分野のリーダーとして、この世界を先導することを期待する。 |
深田研究者の研究成果が 「直径20nmのゲルマニウムナノワイヤでの不純物分光に成功 」-次世代縦型トランジスタ材料の新しい評価技術の確立- というタイトルでプレス発表(NIMSとJSTの共同) |